静岡県の川勝平太県知事が、またまた不適切な発言をし、辞任を表明するといったドタバタ劇が繰り広げられています。
そもそも一体なぜ県知事に当選し、県知事で居続けられているのでしょうか。
実は県民からは人気があるということなのでしょうか。
調査を進めた結果、あたおか評価は一定数あるものの、控えめな県民性と自民党県連の弱体化により引きずりおろされることもなく、
県知事の座に居座り続けることができたラッキーガイ☆であることが分かりました。
(2024年4月10日現在)川勝平太県知事が退職届を提出。30日後に自動的に失職する規定です。(参照:毎日新聞)
それでは早速見てみましょう!
目次
川勝平太県知事はなぜ当選?あたおか評価で人気はない
川勝平太県知事はなぜ当選したのでしょうか。
2009年:不穏な情勢に乗じて初当選
川勝平太知事が初当選した2009年当時は、民主党に政権交代した情勢が不安定な年でした。
また何かと問題が絶えなかった静岡空港がようやく開港した年でもありました。
とにかくゴタゴタした不穏な情勢に乗じて当選できたようです。
世間はあたおか評価で人気ではない
川勝平太知事に対して世間は“あたおか”評価をしていて人気ではないです。
そして静岡県民からの評価も・・・
県民も、県外の人も“あたおか”評価が多く、人気があるから当選したわけではないように見受けられます。
※一部、高齢者からの支持が多いとの声も聞かれます。
川勝平太はなぜ県知事の座に居座り続けられたのか
川勝平太知事はなぜ県知事の座に居座り続けられたのでしょうか。
新たな対抗馬が出てこない
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、新たな対抗馬が出てこないからです。
仮に川勝平田知事が、2025年6月の次期県知事選に5期目の出馬をしたとしても楽勝が予想されています。
なぜなら現時点では、自民県議団に新たな知事選候補者のめどさえ立っていないからです。
「なぜ、川勝知事は選挙に強いのか」との質問に、
静岡新聞が「自民党がだらしないから」とコラム記事に書いていた通りの結果がいまでも続いているのだ。(引用:president)
この記事は2020年と3年前のものですが、今も状況は変わっていないようです。
ふじのくに県民クラブの支援
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、ふじのくに県民クラブの支援があるからです。
ふじのくに県民クラブは、国民民主党・立憲民主党・無所属の議員によって構成されている静岡県議会の院内会派です。
第二会派ではあるものの、川勝平太知事を支える県政与党です。(参照:Wikipedia)
知事不信任決議案が可決されず
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、知事不信任決議案が可決されなかったからです。
先にご紹介した知事不信任決議案の際も、ふじのくに県民クラブの18人全員が反対票を投じたため、可決に至りませんでした。
地方公共団体の議会の解散に関する特例法
(議会の解散)第二条 省略2 前項の規定による解散の議決については、議員数の四分の三以上の者が出席し、その五分の四以上の者の同意がなければならない。3 第一項の議決があつたときは、当該地方公共団体の議会は、その時において解散するものとする。(引用:法令検索)
解散とは、立法府の議院を構成している議員全員に対して任期満了前に一斉に失職させることをいいます。(参照:Wikipedia)
支援者が保身に走っている
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、支援者が保身に走っているからです。
要するに反対派は議会の解散を免れたかったのでしょう。
ふじのくに県民クラブの幹部(当時)は
「川勝知事に言いたいことはあるだろうが今ではない」(引用:てれしず)
と全員で反対票を投じました。
保身と馴れ合い感がひどいと感じます。
2024年4月1日の職業差別発言への批判を受けて辞職の意思を表明した川勝平太知事に対しても、
自民と公明の県議会代表は、知事に面会し早期辞職と発言の撤回を求め、(参照:JIJI.com)
生き永らわせようとする動きは今回もみられるようです。
自民党県連の弱体化
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、自民党県連の弱体化です。
2020年当時の菅義偉首相を
「教養レベルが露見した」「学問をした人ではない」「学問立国に泥を塗った」(引用:現代ビジネス)
などと、ひどい物言いをしても、
2019年県議会自民会派に、
「やくざの集団」「ごろつき」(引用:現代ビジネス)
と言い放っても、自民党県議団は事の収拾を図ったのみで、なす術はないといった様子でした。
その理由について現代ビジネスの小林一哉氏は、
政治家が何もしなくてもほどほどに豊かな地域だからなのだろう。(引用:現代ビジネス)
とコメントしていました。
静岡の土地が豊か過ぎて政治の出番が少ないのかもしれません。
控えめな県民性
川勝平太知事が県知事の座に居座り続けられたのは、控えめな県民性だからです。
川勝平太知事もリニア問題で、「おとなしい静岡県民」と形容していました。
静岡県民はおとなしく、人が良いのが特徴だと言われていますが、京都出身の川勝平太知事の激しい物言いに対し、
鋭い苦言を呈する実力派の国会議員も皆無(引用:現代ビジネス)
のため、そのように見えるようです。
胡坐をかいても居座れるラッキーガイ☆だった
というわけで、川勝平太知事が初当選した年は、不穏な情勢に便乗できたからであり、
その後も県知事の座に居座り続けられたのは、胡坐をかいても居座れるラッキーガイだったからということに集約されるのではないでしょうか。
よって、差別的な発言や不適切な発言を繰り返す川勝平太知事でも降ろされることもなく、当選し続けていたということが分かりました。
川勝平太のこれまでの不適切な発言【まとめ】
川勝平太県知事の不適切な発言は、なにも今に始まったことではありません。
簡単にまとめてみることにしました。(主要なもののみ)
2019年12月 | 県議会自民会派に“ごろつき・やくざ”発言 |
2020年10月 | 当時の菅首相に“教養レベルが露見”発言 |
2021年6月 | 女子大生に“11倍の倍率を通ってくるんだから皆きれい”発言 |
2021年10月 | “御殿場にはコシヒカリしかない”発言 |
2023年10月 | 自身が推したい構想段階の県の計画を“詰めの段階”と発言 |
2024年3月 | “磐田は文化は浜松より元々高かった”発言 |
2024年4月 | “県庁の人は知性が高い”発言 |
いくつか背景を説明しましょう。
- <2021年6月>女子大生に“11倍の倍率を通ってくるんだから皆きれい”発言
知事選期間中に集会にて、静岡文化芸術大の女子学生に対し、川勝平太知事は
「11倍の倍率を通ってくるからみんなきれい」
「顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、なんとなく、もうきれいになる」(引用:中日スポーツ)
などと発言し、女性の容姿と知性を結びつけるような表現に批判が殺到しました。
- <2021年10月>“御殿場にはコシヒカリしかない”発言
選挙演説で川勝平太知事は、御殿場市を
「あちらはコシヒカリしかない。飯だけ食って、農業だと言っている」(引用:中日スポーツ)
と述べました。
こちらも当時、大きな話題となり批判が殺到しました。
- <最新2024年4月1日>新規採用者に向けた訓示で、職業差別と受け取れる発言
「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」(引用:読売新聞)
もはや呆れて物も言えないとはこのことですね。
一緒に働く県関係者には同情しかありません。
過去に辞職勧告決議を受けていた
このような不適切発言を繰り返す川勝平太知事に、ついに県議会から辞職勧告決議を受けていました。
2021年10月の“御殿場にはコシヒカリしかない”発言の後でした。
2023年7月に行われた県議会で知事不信任決議案が出されましたが、1票差で否決されました。
これまでに何度も首の皮一枚で残り続けたラッキーガイであったことが分かります。
川勝平太の任期はいつまで?
川勝平太県知事の任期はいつまでなのでしょうか。
任期満了は、
2025年7月4日まで
です。
川勝平太県知事は、2009年7月7日、静岡県選挙管理委員会の告示を経て静岡県知事に就任しました。(参照:Wikipedia)
ということは2024年を以て、丸15年県知事を務めることになります。
辞職はいつ?
そして辞職はいつするつもりなのでしょうか。
川勝平太知事は2024年4月2日、前日の新規採用職員に向けた訓示で不適切な発言をしたことを踏まえて、
「今年の6月県議会をもって職を辞そうと思っている」(引用:読売新聞)
と明かしました。
これに対し、
今すぐ辞職しろ!
え、6月のボーナス受け取ってからやめるつもり?
などの声がネット上で上がり、5日午後5時時点で、県庁へ苦情や批判が2571件寄せられました。(参照:日経新聞)
辞職に関して川勝平太知事は、
「県議会の日程調整に全面的に従う」(引用:時事.com)
との考えを示しました。
そして2024年4月10日午前、川勝平太知事は退職届を提出しました。
30日後に自動的に失職する規定です。(参照:毎日新聞)
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未解決としか思えない事件が解決したかのように葬られています。
身勝手とはこのことでしょう。
劣勢に立たされていますがどう終結するのでしょうか。
まるで大学生に戻った気分だったのでしょうか。
残念ながら素行不良が多すぎるといわれても仕方がありません。