倭姫宮 和歌(やまとひめのみこと うた)さんという方がご自身の珍しい苗字についてXで投稿したところ、「本当に本名?」「通名だとしてもすごい」と話題です。
本記事では、倭姫宮の苗字の由来を検証し、本当に存在するのか、また本家本元の伊勢神宮の別宮との関係についても調査した結果、
大正12年の神社の創建前からその苗字は存在した可能性があると考えるに至りました。
それでは早速見てみましょう!
倭姫宮の苗字は本当に存在するの?
倭姫宮の苗字は本当に存在するのでしょうか。
本人名義のクレカで証明
倭姫宮 和歌(やまとひめのみこと うた)さんは、本名であることを証明するため本人名義のクレジットカードを投稿していました。
字面もインパクトがありますが、ローマ字にしてもむちゃくちゃ長い苗字ですね。
倭姫宮は倭姫命のお宮
そもそも倭姫宮とは、伊勢神宮の別宮の一つです。
住所: 三重県伊勢市楠部町5
場所は内宮にほど近く、倉田山の緑深い森林に囲まれた空気の澄んだ場所です。
倭姫命とは
倭姫宮に祭られている御祭神は倭姫命(やまとひめのみこと)です。
垂仁天皇の娘で、日本武(やまとたける)尊の叔母にあたります。
倭姫命は、日本書紀にもその名は記載されており、垂仁朝に語られる伊勢神宮起源譚の主人公です。
どういうことかというと、現在の伊勢神宮(内宮)を創建するに相応しい場所を見つけるため、全国津々浦々移動して回られた方です。
倭姫宮の苗字の由来を検証!大正12年の神社創建前から存在していた?!
倭姫宮の苗字の由来を検証した結果、大正12年の神社の創建前から苗字は存在した可能性があると考えるに至りました。
倭姫宮は皇族なの?
倭姫宮の御祭神は倭姫命ですが、ということは倭姫宮さんは皇族を祖先に持つのでしょうか。
調査の結果、一概にそうだとは限らないと考えるに至りました。
皇族が一族を離れた場合は、苗字に宮を使わない習わしがあります。
<例> 旧宮家の一つで77年前に皇族を離れた東久邇(ひがしくにの)宮家出身の東久邇盛厚(もりひろ)氏は元伯爵の壬生基泰氏の養子となり、現在子孫は壬生姓。
(参照:毎日新聞)
そしてその逆で、「宮」がつく苗字は他にもたくさんあります。
<例> 宮本、神宮寺、高宮などなど
苗字に宮が付く人は、先祖が「宮」がつく土地名出身であったり、宮司である場合が多いようです。
苗字は明治時代に義務化し自由に名付けることができた
明治時代に出された政令によって、平民も含めて全国民が苗字を付ける義務ができました。
そして苗字とは、政令が出された当時、自由に名付けてよかったため、縁がある土地やその他の背景から苗字をとった人が多いと言います。
苗字・倭姫宮は神社創建前から存在した可能性
よって、倭姫宮の苗字も明治以降(もしくはそれ以前)には確実に存在したことになるでしょう。
しかし伊勢神宮の別宮・倭姫宮は、比較的新しく大正12年に創建されています。
苗字が存在していた後に建てられた可能性があるということです。
ということは、近くにお宮があったから苗字を「倭姫宮」と名乗ったというわけではなさそうです。
倭姫命に関するなにかご縁があった先祖が「倭姫宮」と名乗るようになったのではないかと推察するに至りました。